ナルシズム論 その1 -受動と能動-
どうも,たけです.
君に思想はあるか...?
新シリーズ,ナルシズム論.
ナルシズムは常に僕の判断を鈍らせようとしてきます.このシリーズでは僕が自己のナルシズムとの戦いの中で見つけてきた陶酔ポイントを発表します.
僕が何年か前に好きなロックバンドのライブに行ったとき,そこでは観客たちがジャンプしたり手を振ったり歌ったり叫んだりしていて,できる限り集中して視聴したい僕にとってはすさまじく邪魔でした.なんでそんなことするんでしょう?
そういうのが楽しいのはすごくわかるんですけど,それって相手が何してようが結局自分の世界で楽しんでしまうナルシズムだと思います.おいしい手の込んだ料理にマヨネーズとケチャップを大量にぶっかけて食べるようなもんです.
ロックバンドのライブを全員直立不動で一心不乱に聞いてるなんて状況は誰もうれしくないのはわかるんですけど,僕は格上のライブに来て格下の自分がそれを聞かずに自己主張する気になれません.人のライブに行っても自分の行為に楽しさを求める人.一観客であることに耐えられず名前を呼んで気を引こうとする人.人の話を聞いていてもすぐに自分の話に持ち込む人.漫画の展開に文句を言う人.それそのものよりもそれを楽しめていることが楽しい人.享受することよりもナルシズムによる能動的行動の楽しさが勝っています.もったいなくない?
あとは共感も似ています.相手の話を受け入れるのに共感というナルシズムを介する必要があるのかどうか.わざわざ自己と相手を調整してまで共感する必要などなく,そのまま受け入れられた方がいい気がします.
単に自分がそういう楽しみ方をできないことをひがんでるのかもしれません.道ずれにしたいのかも.今度からは二階席てきな落ち着いたところにしようと思います.